自然の恵みに感謝

パンの材料になっている、水、小麦、塩、ナッツやフルーツ、野菜などは、太陽や雨・風のお陰でできています。そして、パンの発酵には気温や湿度が大きく関わっています。

これら、たくさんの恵みをいただいて焼き上がるパン。

一つのパンをより美味しく食べていただく為には、自然の恵みに感謝し、素材それぞれの持ち味を生かすことが作り手として大切だと感じています。

その想いを忘れないよう、自然に感謝する気持ちを込めて、店名を『おひさんの畑』と名付けました。
















屋久島の素材を使う

今はどこにいても何でも手に入る時代。だから、より良い素材を求めて海外から材料を取り寄せることも可能です。
でもその為には、たくさんの輸送エネルギーを使い、たくさんの包装資材を使い、届くまでにかかる時間や環境に耐えうるだけの保存料や保冷機能を必要とします。

『おひさんの畑』では、できる限りそういったものに頼らず、屋久島により近い場所でできた素材を使いたいと思っています。
今は、水・野菜・燻製以外は島外のものに頼っていますが、将来的には、屋久島の素材だけでパン作りができることを目指して、小麦を作り始めました。
















廃材で、そして自分たちの手で

パンを作っている工房は、全て自分たちで建てました。資材はほとんど買わず、解体した4件の家の廃材や廃釘、製材所から出た木っ端(くいたん)を使って。
家を建てるのも解体するのも、業者に頼めばあっという間。そして、あっという間に資材はゴミへと変わります。でも、丁寧に解体し、使えるものは資材へ、使えないものは薪としてエネルギーに使えばゴミはほとんど出ません。
資材を買った方が早く綺麗にできるかもしれません。でも、見た目が綺麗になるほど、効率を重視するほど、自然はどんどん壊されていきます。

『おひさんの畑』は、自然に負荷をかけない暮らし中から生まれたパン屋です。だから、パンを作っている場所、そしてお客様が立つ売り場から、自然に負荷をかけないように作りたいと考えました。